レビー小体型認知症の親の介護を行う介護初心者のブログ

レビー小体型認知症の母親の介護に追われる日々を綴ります

レビー小体型認知症の特徴 幻視 二人いる嫁!二人いる私!

こんにちはクロエルです。関東の地方都市の郊外で実母の介護を夫婦で行っています。

 

母の状態が今より一番ひどい2020年の夏過ぎの出来事です。

 

目次

嫁がふたりいる!?

嫁が母の世話に行った時にしばらくすると嫁に対して「R(嫁の名前)さんはもう帰ったの?」と聞いてきたそうです。

 

嫁は驚きましたがうまく話を合わせていると「どこのお生まれなの?」と聞いていきたそうです。「◎△ですよ。」と言うと「あら、そう」との事。

 

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どうやら嫁の姉妹だと思っているようなのです。

 

実は嫁から後で聞いたのですが、私も二人いたらしいのです。

 

私もふたりいる!?

いつものように夜9時過ぎに私が寝泊まりに実家に行きました。

 

わたしは母がちゃんと寝ているかどうか確認するため母に寝室に行きました。するとなぜかベッドでなく、ベッドの横の床に毛布にくるまって寝ているではないですか?

 

そしてベッドの上の掛け布団はなぜか人がいるかのようにこんもり盛り上がっています。もちろん人なんか寝てません。

 

なんでと思いましたが暖かく風邪をひく事もないのでそのまま寝かしておきました。

 

その次の昼間、なんでベッドの横で寝ていたのか聞いてみました。そしたら「H(私の名前)がベッドで寝ていたからじゃない」とのたまわれました。

 

もちろんそんな事はしません。その日もいつも仏間に寝ていましたし母が寝た方が早かったのですから!

 

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またこんな時もありました。朝起きると居間の長椅子になぜか毛布が横に掛かっている事がありました。朝は忙しいので気にも止めずにそのまま仕事場に向かいました。

 

嫁が昼間行って世話をして帰ってくると「夜息子のHがソファで寝てしまっていたので起こしたけど起きなかったので毛布を掛けてやったのよ。なんであんな所で寝てしまうのかしらね?」と言っていたそうです。

 

もちろん嫁も母の幻視かレム睡眠行動障害だと母の会話を聴きながら悟ってくれました。

 

だんだん幻視が激しくなってきたので嫁は怖がっていましたが私は認知症とはこう言うものなんだなと理解できてきたのである日の母が寝る前に私の寝るところに来て「居間に子供がいるよ。いつまで経っても帰らないんだけれども…」と訴えてきました。

 

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居間に行くともちろん子供なんかいません。どこにいるのか聞くと居間にある大きなダイニングテーブルの周りの木の椅子を指し示します。

 

どうやら椅子にかけてあるカバーが古くなってゴワゴワしているのでそれが子供に見えるみたいです。

 

そのように悟ったので直ぐに「子供はもう帰ったみたいだよ」と答えておきました。

 

母は納得がいかない怪訝そうな顔をしていましたがどうにかこうにその日は寝てくれました。

 

ある意味、介護にはいい意味でこのよないい加減さも必要みたいですね。ウソも方便というではないですか?

 

今ならそのカバーを触らせて子供ではないことを確認させるのも一つの方法だったでしょうね。

 

その後その椅子のカバーは新しい違う色のカバーに変えたらそれ以降は子供がいると訴えることは、しばらくの間は無くなりました。しばらくの間です…

 

介護は続くよ、どこまでも…